THE JOURNEY OF SPICE サイクルジャージ



今年はどうも全国的に降雪量が少ないそうですが、いざ自転車に乗るとなるとどうしても寒いですよね……なんて話を書いていたら一気に寒波が押し寄せてきており、各所でなかなかの降雪量だとか。いや全く気候が読みきれない今日この頃。

 

ともあれ「はやく春が来ないかなー」なんて思ってしまいますが、暦の上ではもう「立春」を過ぎております。「お気に入りのサイクルジャージを揃えるのなら、今がベストタイミング!」 といつもの一言を添えつつ、新作のご案内をさせていただきます!

 

ここ最近、ご案内作品が「いえにかえりたい(Let's stay at HOME) 」「Cowgirl サイクルジャージ by Aspergillus Racing Products (ARP)」そして「ポッコポコ峠」と続いておりますが、今回の新作はその名も「THE JOURNEY OF SPICE」サイクルジャージ。

 

どうですか、この異国のスパイス香がムンムンと漂ってくるデザイン!!

 

こちらをデザインされたのは弊ブランド立ち上げのきっかけとなった「ドーナツサコッシュ」「ドーナツジャージ」をデザインされた「アザミユウコ先生(@azami)」です。


イラストからコミックまで多彩なご活躍をされるアザミユウコ先生ですが、近著では星海社コミックスの「白熱日本酒教室」を手がけられており、現在3巻まで刊行されています。

 


身近なようで知らない事が多い日本酒の世界を、本著では懇切丁寧かつ、可愛らしいイラストで掘り下げていくという「お酒を嗜む方はすべからく読むべし」なシリーズとなっております。お酒好きな方、気になる方は是非とも〜


さて話はいよいよ本題へ。ふと辺りを見渡すと「周囲の自転車好きさん、何故かしらカレーにハマっている方が多い」のです。いわゆる一般的に「カレーが好きだよ」という感じよりも、一層深い状態とでも言うのでしょうか。ある種の求道的な意味合いなんか持ちつつ、ふと気がつけば噂のカレー料理店に集まる御一行、なんて時もしばしばあったりして。

 

そして、この「カレー愛」がある方向に昇華されると「自分でスパイスを調合してカレーを作る」ようになります。そう、ソコなんです。カレー愛、すなわちスパイスへの愛

 

かくいう自身もかつては専門店に赴いてはなんとなーく「美味しいですねー」なんてゆるゆるとやっていたのですが、周囲の熱量溢れる皆さん多大なる影響を受けてしまい、気がつけば自宅には結構な種類の調合用スパイスが……

 

木曜、金曜日あたりになると「週末はどんなカレー作ろうか」なんてニヤニヤしちゃったりして。これが深淵なるスパイス沼というヤツなのかッ。

 

“香辛料の事を想うとき、香辛料もまた、貴方のことを想っている”

 

「ここまで好きなんだから、スパイスをテーマにサイクルジャージを作ってみたいですよね」「うん、いいですねー」なんてお話をアザミ先生はじめ香辛料大好き同盟な方々としておりましたら、これまたビックリ、スパイス愛が「これでもか」と詰まったデザインを頂戴したのでした。デザインを一見して「なんぞこれ、香辛料への愛が深すぎる」

 

─こうした流れで、今回の「THE JOURNEY OF SPICE」世に出ることとなったのでした。

フロント部のアップを見ていきましょう。微細なディテールで描き出されたスパイスの意匠。どれがどのスパイスかお分かりですか? クローブ、クミン、カルダモン、カレーリーフスターアニスも描かれているようですヨ。全部言い当てられる方は間違いなく「スパイス沼の住人」ですねっ。胸部のシンボルには表題と共にラクダと共に自転車で走る女の子のシルエット。こちらについては後述させていただきます。

こちらは背面ですが、このスパイスの意匠と調和したオレンジとオリエンタルな柄のパープルの巧みなコントラスト。そしてバックポケットには砂漠とラクダと女の子と旅情溢れる光景

 

さて、そろそろこちらの「ラクダと自転車に乗る女の子」の話をしていきましょう。このジャージの背景にあるのは表題にある通り「スパイスにまつわる旅」でして、香辛料が世に伝わるまでの歴史的ロマンが込められています。

 

香辛料とはかつて貴重なものであり、ある時代、場所においては胡椒と金の重さが等価であったとも聞きます。

 

西欧地域への広い伝来は大航海時代を経て成されるのですが、それ以前においては東南アジア諸国や印度沿岸部などで少量取引された香辛料が、シルクロードなどの長い道のりの果てにエジプトあたりに届き、そこからヨーロッパ各国に伝わっていったとのことです。

 

香辛料の種類によっては、長年「産地不詳」として秘匿されており「なんだか美味いんだけど、どこで採れるか分からない」という謎めいたスパイスもいくつかあったそうです。遥かな距離を経て届けられるとっておきの香辛料「出処を明かしてなるものか」という思惑があったのですね……。

折角なので、バックポケット周辺をクローズアップ。ラクダの後ろに自転車が見えていますね。ちゃんとヘルメットも被っており、エキゾチックかつパラレルな世界観。ここに描かれている彼女やラクダ君を始めとする本作の世界はそんな「大航海時代以前の香辛料貿易」をテーマとしています。

 

今まさに長い道程を経て「世にとっておきのスパイスを届けん」としている所。「この香辛料を市場に持っていけばおニューの自転車が……ムニャムニャ」なんてライトノベルもびっくりの時代観がクロスオーバーな夢を思い描き、砂漠で眠りについているのかもしれませんネッ。


お供のラクダと煌めく星空、そして広大な砂の海。やがて目指すは紅海、亜細亜と西欧の汽水域まで。憧れを胸に抱いて共に旅を続けよう、ラクダ君&自転車と共に──

 

こちらが全体図となります。ジャージはいつもお世話になっているサンボルトさんにて製造。肩周りのパターンは異国情緒があり見応えのあるデザインですが、アザミ先生曰く「この種のパターンはなかなかに難しい」そうで、ココもまた注目すべきポイントと言えるでしょう。

今回最も力を入れたのは「デザイン再現性」でした。この緻密なディティールをいかに美しく描き出すか。色使いをどこまで追い込めるか。


良いデザインを作り出すためにアザミ先生には多くの試行を重ねていただき、本当に有難うございました……。その甲斐があり身に纏った瞬間に「おおっ」と思える、ちょっとこれまでにはない仕上がりになったと思います。


上のカラーチャートは色再現性を試すため用意されたものです。「あとちょっと」の部分を合わせ、突き詰めていくのがなかなか難しい工程ではありましたが、お陰様で素晴らしい完成度となっております。是非お手にとって見ていただきたいです。


そんなアザミ先生ですが、サークル酩酊女子制作委員会の方でも活発に作品を出されています。コミックス「白熱のお歳暮」やカレンダー「2020年酩酊女子酒器カレンダー」など。最新の状況は公式サイトBOOTHの方をご確認下さい


サイクルジャージのサイズチャートはこちらを参考として下さい。今回はサイズXS,S,M,L,XL,XXLでの受注となっております。他社様の同種ジャージと較べて少しタイトフィットであるとのご意見はよくいただきますので、ご参考までにー。


そして、One more thing……

さらに今回は「ビブパンツ」も作ってみました! どうでしょう、この組み合わせ。スパイス好きさんに向けて「上下揃えで欲しい」というご要望を先取りしてみました。

サイクルジャージ肩部に施されていたオリエンタル調パターンとの揃いでまとめあげられています。上下ペアで着用した際にピタリとまとまるよう、アザミ先生が「あとちょっと」と細部に拘って調整を繰り返されていたのが印象的でした。お陰様で「このジャージにはこのビブのが一番似合う」自信を持ってオススメできる形にて仕上がっておりますよっ。そうそう、パッドと肩紐周りはブラックです、引き締まった感じにて。

ビブパンツのサイズチャートは上記をご参照下さい。 今回こちらのビブは「イロイロとコダワリたい趣味人な方」向けとしまして「プレミアムパッド仕様限定」でのお届けとさせて下さい。通常仕様のパッドよりも品質が一層高いものとなっております。

プレミアムパッド仕様

 

"Elastic Interface®社のイタリア製高性能プレミアムパッドです。激しいライディング時のショックを吸収し、座骨と骨盤を衝撃から守ります。

 

通気性に富んだ生地の二重構造で適度な弾力性を保ちつつ不快なムレを軽減し、快適性を確保。"


 

 

こちらのプレミアムパッドですが、男性用と女性用から選択可能です。「とっておきの一着」が長く肌身につけられるものであるようにしたいですよねッ。

ビブの腰部パネルはこのようなデザインとなっております。どうでしょう、シックでかつこの造形、バランス感。まさにシンデレラフィットではないでしょうか。

 

異国の地、スパイス香る旅を思い描こう──遥かなる砂の大河を超えて

 

以上、新作「THE JOURNEY OF SPICE」サイクルジャージをご紹介させていただきました。よかったら以下の「購入する」ボタンから購入サイト(BOOTH)にてご検討いただけますと幸いです。



UPDATE! 2020-02-12  おうちで簡単エスニック料理(むらさめ御殿出張所)の取り扱いを開始!

 

新作サイクルジャージ「THE JOURNEY OF SPICE」の予約開始を記念してサークル「むらさめ御殿出張所」の同人誌「おうちで簡単エスニック料理」シリーズの取り扱いを開始しました!!

 

こちらのサークル「むらさめ御殿出張所」の補足をさせていただきますと、本作ジャージのイラスト・デザインをされたアザミユウコ先生の旦那さん「むらさめさん」が主催するサークルがこちらなのでした。

 

──これでタイアップについて合点がいきましたね!(にっこり)そもそもがむらさめさんが多分に「スパイス好き・カレー好き」でして、本作の成り立ちにも必然的に深く関わっております。

 

こちらの「おうちで簡単エスニック料理」シリーズですが、そんなスパイス沼に肩まで浸かったむらさめさん「スパイス料理は、こう作ったら美味しい」という体験が惜しみなく盛り込まれており、これを機に「ちょっとスパイスで料理してみたい」と思われる方にピッタリな内容となっております。

 

掲載レシピのご紹介

†おうちで簡単エスニック料理

ジャガイモのサブジ/にんじんのトーレン/アンダーマサラ/トマトとポテトのカレー/豆乳カボチャカレー/ブロッコリーのココナッツカレー/スパイスピラフ/スパイスライス

 

†おうちで簡単エスニック料理【ごはん編】

ジーラライス/レモンライス/ターメリックライス/コリアンダーライス

 

どうですか!? 漂ってきませんか─芳しきスパイスの香りが…… SPICEなジャージをお迎えするにあたって併せてオススメしたい、お役立ちの一冊となっております。香辛料を用いた料理にご興味のある方、是非「ぽちっと」お買い上げいただけますとー!

 

そうそう、一点ご注意事項なのですが、送料の関係上「サイクルジャージなどの予約品と併せてご購入いただくと、納期の遅い方でのお届けとなります。

 

「サイクルジャージが届く時に一緒に受け取れればいいよ」という方はそちらでOKなのですが「すぐに読みたい」という方はお手数ではございますが、個別にご注文いただけますと幸いです。

 

その分「送料抑えめ、ご入手しやすい設定」となっておりますので、どうかおひとつよろしくお願い致しますー!



UPDATE! 2020-02-17  布サンプルを掲載

 

お陰様でご好評いただいております「THE JOURNEY OF SPICE」サイクルジャージですが、布サンプルの写真を掲載させていただきますねっ 「さて写真データどこにあったかなー」と探しはじめたのですが、最初のサンプル受領が11月半ばでして……「随分と時間をかけて制作していただいたんだなー」と改めてしみじみと。アザミ先生、ありがとうございます。

ジャジャン! こちらがフロント側の布サンプルとなります。色調整を追い込むべく配置されたカラーチップと実際の発色具合を見比べて「どうしましょうかー」と微調整を重ねておりました。掲載したこちらは12月半ばの最終テイクのものとなっています。

オレンジとパープルの色味、微細なスパイスや袖部のパターンなどの再現性について吟味が重ねられた結果、自信を持ってオススメできる仕上がりとなっています。

こちら背中側の布サンプルです。どうでしょう、このオリエンタルムードたっぷりのデザイン。ビシッとまとまりがありつつもポケット等にはファニーな要素も配置されています。

 

そうそう、アザミ先生から「作ってみましたよー」とのことで、こんな素敵なフライヤーを頂戴しました。


先日開催された「関西めしけっと」の会場でも配布いただいたようで、もしかしたら会場でご覧になられた方がいるかもしれません。そこの「スパイスに興味」があったり、「アザミ先生のファン」でしたり、「カレーが大好きな方」などにこのジャージの存在が広く届きますよーにっ。以上、布サンプル&フライヤーのご案内でした。


2020-02-26 UPDATE!

ビブの布サンプルが到着しました! アザミ先生の方でTweetされておりますのでこちらをご確認下さいませー!

肌触りの良い滑らかな生地にプリントがクッキリと解像感よく再現されています。拘りポイントのオレンジとパープルの色再現もバッチリ問題なしとのことでした。なかなかこうしたテイストのものは無いと思いますので、ご入手の機会をお見逃し無くー!


UPDATE! 2020-02-28  アザミ先生のコメントを追加

 

本作の素敵なイラスト&デザイン手がけられたアザミユウコ先生(@azami)からコメントが到着しました!

 

† スパイスジャージのテーマについて

スパイスとインドと交易と、その辺をキーワードに組み立てていきました。オリエンタルでありながら過剰過ぎず、すっきり都会的? な落とし所を考えてこんな感じになっております。 

 

† デザイン面についての注目ポイント

やっぱりスパイス柄でしょうか。絵になるスパイスと実際に使うスパイス、どっちを入れようかとすごく悩みました。結局両方をいれてバランスを取ったつもりです。また、インドの布のパターンを参考にして描き起こした袖の柄も注目ポイントですね。こっそり動物を紛れさせたりして楽しく製作できました。

 

† ビブについて

そしてビブ! もちろんトップスだけでもいい感じに調整できたのですが…… トップスを作った後にビブも作りませんか? とご提案いただき、ビブを用意することになりまして、袖の柄を流用してビブのデザインを作りました。これがまたいい感じに仕上がってビブだけでもかわいくできたのも最高かなと……! 手持ちのシンプルなジャージと合わせてもかわいく使えると思います。

 

† 描かれたキャラクターについてのご案内など

まだ見ぬスパイスを探しにインドにやって来たものの、砂漠に迷い込んでしまった食いしんぼうサイクリスト。ラクダに荷物を運んでもらってのんびり旅をしています。ほとんど砂漠は押し歩きで進むしかないのでしょう。たくさんのスパイスを担いで、国に帰るのはいつになるやら……ドーナツジャージにもいる「あの子」を描きました。

 

† お気に入りのスパイスとおすすめのインド料理店

クミンシードとコリアンダーシード、マスタードシードが好きです。テンパリングして炒めればそれっぽいものができるえらいスパイスです。ご飯と一緒に炒めてちょっと塩ふってもおいしいですよ。

 

おすすめのインド料理店! そうですね、どこもおいしいし個性があるので選びきれないのですが……。比較的よく行くのはエリックサウスナンディニでしょうか。エリックサウスのビリヤニ、バランスが良くて好きです。

 

あと、特別な日ならスパイスカフェのディナーもいいですね。フレンチと融合した新しいインド料理の世界が見えてくるかも。スパイス使いに驚きがある、とても好きなお店です。

 

 

以上、アザミ先生からのコメントでした!! 締切はいよいよ2020/3/2まで! 是非ともご検討のほどお願い致します〜


緻密なデザインと可愛らしさが同居する、オリエンタルな情緒漂う一着を是非とも〜  ではでは!