荒川サイクリストの人気スポット「Cafe Via」さんにて展示中の一枚
ブルベに参加したり、ナイトライドを楽しむようになってくると、蛍光ベストが気になってきます。ベルクロでさっと留められる胸背部を覆うもの。しっかりとした布地で覆われたフルサイズのベストのもの。こうしたものを見たり、実際に使ってみたりしているうちに徐々に「これらとはちょっと違う、こういうものが欲しいな」という気持ちが芽生えてきたのでした。
オールシーズン着用可能(着用による温度差異を少なく)、着脱しやすい、着回しがよい、荷物の積載能力がある、そしてカワイイ(とても重要)。そんなコンセプトでイメージスケッチを始めたのは2015年初頭の頃でした。これを実際に形ある衣服としてまとめるにはなかなか難しい要件が重なっており、こうして皆様の前にお披露目できるようになるまで随分と時間がかかってしまいました。
オールシーズン着用可能で、着脱しやすい。という所については、オールメッシュのベストとして、前面をジッパーにすればいよいと思いました。ベスト形状にキッチリまとめることで着回しもよくなりそうです。ジッパーはグローブをしていても掴みやすい大きさ、強度のあるものを。折角なので上下開閉できるようにダブルジッパーで。
さて悩ましいのは荷物の積載能力があり、カワイイこと。本ブランド「Kett a Machine,」のコンセプトは「Kawaii + Bicycle = ∞」。ボディ全体がメッシュ生地で作られたとこにどうやってこれを盛り込むか悩んだのですが、背面にこのように大きなポケットを設け、ここにキャラクターを載せることとしました。
1つの大きなポケットにすると出し入れがしやすいです。そして嵩張るものが入れやすいのです。メッシュ生地に被さるポケットという関係上重量物には不向きですが、こうしたブルベ、ナイトライドでの利用シーンで最も重要な気温や天候の変化に対応した各種ウェア、雨具の類が持ち運びやすくなるのです。こうしたものをサドルバッグに詰め込まずとも、さっと背中に丸めて押し込んで走ることができます。
山型の形状にも大きな意味があります。肩まわりをフリーにすることにより着用時の負荷を減らしやすく、また、風抜けもよくなります。積載量と衣服強度のバランス取りという意味でも過度に大き過ぎてもいけません。上部からはストラップで吊り下げる構造なので背面で大きく膨らむもの、例えばレジャーシートやタープといった大きな布物を入れた際に厚みを稼ぐのに活躍してくれます。ポケット下部は補強のために伸縮性があり強度のある布地を用いています。
機能面での課題を一通りクリアできましたので、いよいよイラストのお話です。大きなポケットを設けたならばここをキャンバスにステキな絵を。このステキなイラストを描いていただいたのは「バターナッツ」さん。各所で活躍されており、アーバンでコケティッシュな絵はきっと街往く人々の目を惹きつけることでしょう。
キャスケット帽の彼女が携える自転車はお父さんのお下がり。東欧文化が大好きな彼女はいつの日かこの自転車でベルギー、オランダあたりの石畳の道を走ることに憧れて──そんなテーマで制作していただきました。そんな訳で主題は「Reverie」。彼女の思い描く夢を背中に載せて夜の街を走り抜けてみませんか!? 新しいコンセプトの蛍光ベストを是非ともお楽しみいただけますと幸いです。
イラストを描いていただいたバターナッツさんのWebサイトからのスクリーンショット
メッシュ生地、反射素材はじめ各種素材は高品質で良質なものを用いています。裁断、縫製はじめ全ての工程が国内作業、丁寧な仕上がりで、背面ポケット部のプリント(シルク印刷・蛍光インク)も熟練の職人さんにより色鮮やかに刷り上がっています。YKK製ジッパー使用。ダブルジッパー式で上下開閉可。
特徴的な背面の大きなポケット
ウェア類(サイクルジャージ、アームカバーやレインジャケット、レインパンツ、シート)などの嵩張るけど重量があまり無いものを収納するのに最適です。大きな開口部は出し入れがしやすく、ウェア類のパッキングもストレスフリーに。重ね着レイヤーを背中にまるっと押し込んで気軽に利用できます。
品名 ー Reverie: 蛍光ベスト
表面 ー 上下開閉可能なダブルジッパー。襟元に反射素材、胸部に反射素材。
裏面 ー 背面に大きな山型の収納ポケット。肩下部と腰最下部に反射素材。
サイズ展開 ー S,M,L
| サイズ | 身幅 | 裄丈 | 着丈 | 裾幅 |
| Sサイズ | 約50cm | 約22cm | 約68cm | 約48cm |
| Mサイズ | 約52cm | 約22.5cm | 約70cm | 約50cm |
| Lサイズ | 約54cm | 約23cm | 約72cm | 約52cm |
・身幅 ─ 左右の脇下部分を直線で測った長さ
・裄丈 ─ 背面首周りの付け根部分の中央から〜肩口を経て〜袖口までを生地に沿って測った長さ
・着丈 ─ 背面襟部の上端中央から裾の下部までを測った長さ
・裾幅 ─ 裾部の両端間の長さ
※各値は採寸値であり若干の誤差がある場合がございます
