BRM603 たまがわ600/無念のDNF いろいろ足りなかった600kmへの挑戦

600kmは400kmにプラス200km。字で書くとそれだけなんだけど……

 

今年は周囲も含めてブルベに対する熱量が高い一年のようです。年初からお友達たちが様々なBRMに参加しており、そうした熱心な動きに半ば絆されるように、ここしばらく300,400kmあたりのBRMに数度エントリーしては走ったり、苦しんだり、悶たり。コンビニグルメを行く先々のPCで楽しんだりしておりました。

 

そんな事を繰り返しているうちに、徐々に「そろそろまた600kmも狙えるようになるのではないか」なんて考えが頭をちらついて「いやー、SRなんてたまたま走れたらついてくるもんで」なんて格好つけた風味の事をのたまいつつも数年ぶりに意識しちゃったり。そんな2017年なのでした。

 

 

「楽なブルベなどない」という界隈における格言がありますが、全くもってその通り。毎度何かしらのやっかいな課題が常に降りかかります。そう、いつもいつも。問題が思いもよらぬ所からやってくる。

 

それに対処できるか、できないか。そこが深く完走に関わってきているのでした。今年のBRMチャレンジでは数年ぶりに膝痛に悩まされるようになったおいたん。「うーん、これまでと何が違うんだろう!?」──体型はここ数年変化なし。老いという程の年月も経ておりませんし、むしろ自転車趣味のお陰で年々体つきは緩やかではありますが元気な方向に転がっているような。

 

ともかく梅雨入り前に一度走っておきたいということで、いつもお世話になっているAJたまがわのブルベ「たまがわ600」に参加させていただくことにしました。

 

300,400,300kmとミッドレンジのBRMをいくつかこなして下地作りはバッチリのつもり(当人の思い込みだけかもしれません)。ちょっと登り区間が多いようですが、コースプロフィールを何度も繰り返し読むうちに「なんだか走れそうだぞ」とすっかり錯覚するように……むふふ(ここが既にフラグ)

 

殊勝にいつもに増して丁寧な登高図を用意してみたり。ほんとに前半が山だらけ

 

600kmというと400kmにプラスすること200km(そりゃそうだ)、なのですが、下準備のレベルが300,400kmと較べて倍の手間がかかります。何故かと言うと300,400ですと感覚的には1昼夜分の装備で済みますが、600はその後さらに1日を過ごし、2度目の夜を迎える必要があるため、2昼夜を生き延びるための装備が必要になるからです。

 

道半ばでDNFという事態を避けるため、装備面でも「念のため持っていこう」という保険的アプローチが増えます。バッテリーは、ウェアは、補給食、サプリメントの類は……そしてどんどんと膨らんでいく荷物。そしてこれらの「生き抜くための装備」は全て「走行時の重量増」となって負担ともなるのです。あぁ、なんというアンヴィバレンツ。

 

これらの装備を抱えつつ、時間的足切りに対応した脚力で走破でき、寒さや眠気、身体中各所の痛みなどのトラブルの回避能力、時にはそれに耐える力。「心・技・体」全てが整っていないと完走できないのが600kmという距離の難しさ。

 

おいたんはというと、まぁ……果てしなく成功率が低いですね。ゼロに近い。いろいろと足りていないんですよ。そうした所を見直す意味でもまずはエントリーして、走ってみるのが重要なんだと思います。さてさて今回はどうなることやら!?

 

いつになく準備に力を入れて臨んでみる

 

さて期日が迫ってきたので、たまがわ600に備えて準備を整えるとします。300,400kmの時は「まぁいいかなー」と見送る部分も入念に。特にコース読みには力をいれました。獲得標高4800mとまずまずな感じ。難しさのポイントとしてはこれらの山場が前半にごっそり偏っているところ。

 

ざっとコースの山場を追いかけると最初に小沢峠、山伏峠。このへんは普段から奥武蔵近辺で遊んでいるので土地勘があります。前半の山場は脚もフレッシュなのでまるで問題にはならないでしょう。秩父、小鹿野を通り過ぎて志賀坂峠、湯の沢トンネル。ここが最初の課題。足をあまり使わず、かつ、ペース維持したまま走り抜けられるか。

 

キューシートはハガキサイズにパウチ。紐でまとめて背中収納でいくスタイルなんだけど、 出走当日に紐をまとめている金具が蛍光ベストに引っかかったので紐止めは無しに。そういう「どうでもいいくだらない事」が「詰み」になるのでブルベは怖い。

 

そこから先は下り基調で下仁田、高崎を越えてPC3を過ぎたらここからが本番。日足トンネルまで約44.5kmの長い長い山岳。その後日光まで下って、そこからまた21kmの登り。那須塩原の高原地帯あたりでしょうか。

 

尾頭トンネルまでまずまずのペースで登りきるところができれば光明が見えてきます(ピカリーン)。そこさえ超えればまだ残り300km弱ありますが、ほぼ平坦なのでどうにでもなるでしょう。(「どうにでもなる」と己に言い聞かせないと走る勇気が湧いてこない)

 

さて、この日足、尾頭のピークをどう超えるのかが問題です。体力脚力に自信の無い自分はどう立ち向かえばいいのか。対策としては「とにかく休憩をコンパクトに」しつつ「山岳に入ったら定期的に休みを入れる」とにかく「心が折れない」施策が必要です。あとは「科学の力(隠語)を借りる」(とても重要)。

 

これらの気が遠くなるようなながーい山岳地帯のどこで休みを入れられるか、熱心に調べました。山中ですから休めるコンビニ、道の駅などは限られてきます。

 

Googleストリートビューで道の様子を追いかけてみたり。総距離で慣らすと平均勾配は大した事が無いのですが、局所的に激しい所があるのでそこもチェック。

 

いわゆる科学の力(隠語)。体感値として無印アミノバイタルは高揚感が40分ほど持続するのに対してGOLDは小一時間持つ。 脚が終わった時のファイナルウェポンとして持続時間に20分の差があるのはとても大きい(個人の感想ですよ)

 

疑惑の響きを持つパワーワード「科学の力(隠語)」ですが、アミノバイタルをたっぷりと持っていくことにしました。これらの山岳では「体力が尽きたらとにかく飲んでいい」ことに。たっぷりと持っていきましょう。奮発して「GOLD」なアミノバイタルも用意しちゃいました。元気をお薬の力で買うという悪の所業ですね、オーガニックでなくてゴメンナサイ。Powerd by AJINOMOTO。

 

試走レポートを読むと、やはりといいますか夜更けから朝方にかけての標高の高い一帯はだいぶ寒い模様。厚手のレインジャケットと裏起毛のレッグカバーを装備に追加。グローブは指ぬきのものだけでいけると判断します。ここはまぁ寒かったら軍手で。仮眠用にエマージェンシーシートと耳栓。そんなところでしょうか。

 

熱心にパッキング。写真だと伝わりにくいけど、結構パンパン

 

無駄な重量を避けるために荷物を厳選、パッキングはできるだけコンパクトに。なんとか背中に入れられそうなので、サドルバッグは無しでいくことにします。ちょっと重いかな? サドルバッグに入れた方が良い気がしつつも、とにかく自転車を少しでも軽くという精神で。

 

己の軽量化もちょっとだけ頑張ってみました。通常時マイナス2kg程度でしょうか。ベースが大きいのでわりとこの程度はすぐに落ちます。晩酌はケミカルな味わいの「糖質ゼロ、プリン体ゼロ、人工甘味料ゼロ」の「トリプルゼロ飲料」で済ますことにします。

 

いやー不味いですね、この手のモドキビール。でも健康には替えられませんし、良い走りに繋がるとあらばこのケミカルな味わいを楽しむとしましょう。

 

 

トップチューブに各所の情報なんか貼り付けちゃったりして、これで情報面の補足はバッチリでしょうか。あっという間に準備期間として動いた2週間が過ぎ去り出走前日。

 

ここ最近はブルベ前夜でもしっかり眠れていたのですが、久々の600kmということもありやや興奮気味。あまりよく眠れませんでした。出ました伝家の宝刀、遠足前日夜ワクワクで眠れない幼稚園児症候群。これが後で尾を引かないといいのですが……。

 

いよいよ出走当日。あとは出たとこ勝負!!

 

微妙に寝不足気味。就寝時間が23時あたりで、目が冷めたのが深夜1時過ぎ。そこから眠れず1時間ほどゴロゴロ本を読んだり。その後うつらうつらとするも、また目が覚めたり。ちゃんと寝たとは言い難い状態。

 

ともあれ起床時間、手際よく支度を終えて最寄り駅に向かいます。これといった問題もなく輪行支度を終えて予定の電車の時間まで5分ちょっと猶予があります。「さーて輪行支度で汚れた手でも洗っていこうか」とトイレに寄ったのですが手を洗い終えて戻ろうとした矢先にステーン。

 

転ぶまではいきませんでしたが、左足が見事な角度にグイッと曲がりましたよ。あれれ、あれれのれ。あの嫌な刺すような痛みが左膝を電光石火の如く駆け抜けました──そう、ここはつい先日も負傷したばかりの治りかけの部分。

 

「大丈夫かな」とそろりそろりと立ち上がりましたが……どうやら平気そうです。「なんともありませんよーに」と願いつつ電車に乗り込みます。道半ばでいつものバディ、後輩ちゃんと合流し二子玉川駅へ。輪行袋を解いて自転車を組み上げ、出発地の兵庫島公園に向かいます。

 

「おはよーございますー」「おはよー」「おはよー」清々しい青空。

 

 

刈り取られた草地の上に背中の荷物を改めて広げて何か忘れたものは無いか改めて確認します。雨具よし、キューシートよし、サプリメントよし。エマージェンシーシートよし。うん、大丈夫そう。

 

気温もグングンあがっていますし、レインジャケットを着るのはきっと上三依塩原温泉口駅(上三依と書いて「かみみより」と読みます)を過ぎたあとのダウンヒルあたりになるんじゃないかな。そんなことを考えながら改めて背中の収納スペースにぐいぐいと押し込みます。

 

 

念のためトイレを済ませたり、早めにGPSの電源を入れたりしているうちにブリーフィングの時間となり、諸説明を確認します。城南大橋は歩道通行推奨(メモメモ)。峠の下りは一部交互通行の区間あり(メモメモ)。

 

「道の駅オアシスなんもく」で買い物すべきものが無かったら写真でも良い……なるほどなるほど。頭にちゃんと入れていきましょう。天気予報も良好とのこと、あとは昼の温度が上がりすぎないことを祈るのみ。

 

おやまぁ、なにやら脚がちょっと変ですよ

 

さて時間となりましたので車検を終えて出発です。慣れ親しんだ多摩川土手沿いの道をスイスイと走ります。おっと信号だ一時停止。「れれれ?」──左足クリートを外す時ちょっと足首が痛い。駅のトイレで滑った時の後遺症かもしれません。

 

何か、何か対策せねば……「そうだ(ピコーン)」 TIMEのクリートは足首を身体の内側に捻っても外すことができます。「外に捻ると痛いなら内に捻るといいじゃない」マリー・アントワネットもかくやの名言プレイでなんとか回避するとしましょう。

 

停車時、漕ぎ出しの脚の負荷を均一化する試みを算段。左足外しばかりだと偏るので右足外しの停車、漕ぎ出しを積極的に使うとしましょう。右と左に分散作戦。

 

漕いでる姿勢で慎重に脚周りの違和感を確認しましたが、さらに左腿の上部中央に違和感を感じましたのでそこは停車中に積極的にストレッチ、ここはやがて緩和されてきました。

 

それにしても素晴らしく良いお天気。「消える飛行機雲ー♪ 僕たちは見送ったー♪」──嗚呼、このまま何事も無く走りきることができたなら……それは人生最良の1日となること、間違いないでしょう。

 

 

走り始めて20kmほどの地点で前カゴの付いたママチャリに抜かれました。タイヤも太いまま。このようなチャレンジングな仕様の自転車で参加される方は若干名いつもいらっしゃいますので、驚くべきことでも──いや、心から驚くべきでしょう。

 

だって600kmですよ。比較対象にはなりませんが、おいたんなんか「サドルバッグつけると150gくらい重くなるしー」なんてことを気にしているのに、圧倒的な重量差のママチャリで走破しようっていうんですから。

 

MTBの方もいらっしゃいました。頑健な構造のフレーム、リジットフォーク、フラットペダル。男気溢れる仕様です。ええ、もちろん抜かれました。走れる方はどこまでも走れる。弘法筆を選ばず。猫にこんばんわ。剛脚ライダーは自転車を選ばず。今回はファットタイヤの御仁は見かけませんでした。

 

 

都市部の街道沿いはまずまずの通行量があります。とはいえ先日の日本橋300のような超級ガリビエ(あるいはラルプ・デュエズ)信号峠という感じでもありませんので、程よい休憩タイミングとして利用していきます。先はまだ長いですから、身体を上手に休めつつ。

 

左クリートの内側捻り外しにも慣れてきました。これでまあ一通り問題解消できたかな? ペースは個人的にはいい感じ。後輩ちゃんと「なんとか前半に貯金を」「PC1はコンパクトにね」そんな話をしながら進みます。

 

 

羽村堰のあたりまでくると、ようやく緑豊かな風景が多くなり「ブルベだなー」という気分が湧いてきます。いよいよ冒険に出るぞ、そんな高揚感。PC1のちょっと手前のコンビニで戦略的休憩を。5分もかからず支度を整え、PC1である「ファミリーマート 青梅成木海道店」には着くなり用を済ませてマッハで離脱します。

 

やがて本日最初の山間部。小沢峠をさっくり越えて、しばし進んで山伏峠。ペースがそれほど落ちていないので貯金を減らさず進むことができました。「よしよし、いいぞいいぞ」

 

 

試走レポによると「勾配的に一番キツかったのが山伏峠だそうですよ」「えー、そうなのー、絶対そこから先の方がキツそうじゃない」「うーん、でも、そうか。そうなんだなー」「脚のフレッシュさと登りにくさの関係はまた別ですし個人差もありますからね」そんな話をしつつ、山伏峠でも最も険しい箇所の一つ、通称「丸太コーナー」を越えていきます。

 

慌てる必要はありませんが、ある程度のペースを維持しないと貯金が減っちゃいますのでちょっとだけ頑張る。

 

山伏峠名物「丸太コーナー」 うへー、と思いつつ丸太を越えて曲がっていくとその先ダンシング不可避の急勾配が待ち受けているのだ

 

正丸トンネルの交差点で確認したところ、貯金は55分。なかなか良い感じ! この調子でいきましょうぞ。「PC2もクイックに、コンパクトに」「いきますかー」「いきまっしょい」日中の温度は大げさなガーミンでも30度台を刻むことはなく、ブルベ日和といいますか。程よい感じ。


酷暑になると夏用アームカバーを外したくなるくらいになるのですが、この日は終日アームカバーを付けていても丁度いいくらいのお天気でした。

 

秩父市街へ向かうアプローチもいつも混む所。ダンプカーの気配を背中に感じつつ、車の邪魔になりすぎないよう気を配って進みます。細い道ですと、どうあっても自転車という存在は車の邪魔にはなりますが、出来る範囲の事はしないとですね。

 

 

秩父神社の前を通りかかったことに気が付き、突如として盛り上がるおいたん。「めんまー、めんまー」 大好きなアニメのシーンがいろいろと脳裏に浮かびますが、あまりそこに気をやりすぎないようにします。

 

「麺屋たつみ 喜心」というラーメンの旨い店があるのですが、そこの話題で後輩ちゃんと盛り上がったり。まだまだ元気。

 

 

秩父橋のあたりもアニメの聖地オブ聖地といいますか。「あの花」を視聴された方にはグッと胸にこみ上げてくるものがある一帯です。あぁ、あのような世界で果てしなく儚く純粋で、そして感情も露わにぶつかり合う、群像の中に身を置けたなら。そんな青春時代を過ごしたかった──ドラマで見るからまた美しいのかもしれませんが。

 

橋を渡ってぐいっと左に曲がると小鹿野方面に向かいます。ここからは少しばかりアップダウン。脚を使いすぎないように進むとしましょう。

 

山岳区間のはじまり。志賀坂峠・湯の坂トンネル

 

次のPCも戦略的展開を行うこととし、ちょっと手前のコンビニで冷やし中華、バナナ、オレンジジュースをいただきます。ハイペースで食べるあまり少し喉を詰まらせてしまったのは内緒。(後輩ちゃんに悟られないように黙っていました)

 

おいたんはドジなので、こうした休憩で待たせてしまうことが多く、出来る時はなんとか物事を早く済ませておきたいのです。いずれ終盤になると疲れてきて動きも緩慢になるでしょうから、せめて前半のうちはシャッキリポンとしておきたい。

 

 

奥武蔵あたりのお店はサイクルスタンドを備えているところが多く、とても助かります。こちらの写真はPC2手前のコンビニで撮ったもの。

 

そうそう、PC2の「セブンイレブン 小鹿野バイパス店」ではガリガリ君 リッチミルク味をいただきました。これが美味い! なんというかこの価格帯のアイスの期待を超えた濃厚なミルク感とマイルドな歯ざわり。晴天の下、運動直後に食べたというプラス補正も多分にあると思いますが、これはオススメですよ! (力強く)

 

 

前カゴ付きママチャリの方に再びお会いできましたので、思わず声をかけさせていただきました。「すごいですねー」「いやー、それほどでも」「変速機周りは?」「ここはちょっといじってるんですよ」

 

よくみるとスプロケットのローギアがドドンと他と較べて極端に歯数が多い。「これでちゃんと変速できるんですか? それとも手がけする?」「いやこれが意外といい感じに変速できるんですよ」「なるほどー」

 

 

ママチャリランドナー独自の極意があちこちに秘められているのだな、そんな様子がひしひしと伝わってきました。それにしてもこれだけの距離をこうしたもので走ろうとする勇気、並々ならぬもの。

 

リジットMTBのお兄さんにもここで遭遇できました。曰く「楽なポジション設定にしているんですよー」とのこと。それぞれが「これで走ろう」と決めた制約の中で自転車の特徴を活かして走るための創意工夫。そしてなんといってもさらなる困難に挑もうという心意気に頭が下がります。「よし、おいたんも頑張るぞ」心が奮い立ちましたYO。

 

 

PC2を出ると、ここから本日昼の部メインディッシュ志賀坂峠へ入ります。ここは以前にAJたまがわで開催された「西上州300」で走ったことがあるコースなのですが、手前で欲張って食事を取りすぎたこと、脚力不足であったことがあり、ヘロヘロになりながら登った記憶があります。

 

 

あれから随分と時間も経ちましたし、経験値としてどの程度上積みされているのかな、と思っていましたが、まずまず良いペースで登ることが出来ました。ゆっくりとではありますが成長はしているようです。

 

PC1,PC2でコンパクトに休憩して貯めた貯金を取り崩さずにピークに到達。「貯金守れたねー」「この調子でいきましょう」いいぞいいぞ。見覚えのあるトンネルを潜り抜けます。

 

 

志賀坂トンネルを超えるとそこはもう群馬県。ここからしばし脚を休めることのできる下り区間です。どんどん先へ進むとしましょう。

 

「神が流れる町」と書いて「神流町(かんらまち)」。日本で初めて恐竜の足跡の化石が見つかった場所だそうで、街の随所でそれはもう熱烈なる恐竜推し。恐竜センターなんて立派な施設がありました。

 

西上州300でもここは通過しているはずなのですが、まるでこのへんは記憶に残っておらず「辛くて精一杯だったのだろうなあ」と当時の様子が偲ばれます。

 

 

恐竜センターを過ぎ、快適だった下り区間を終えて、少しばかりゆるゆると登っていったところで「道の駅うえの」に到着。ここで小休止、貯金は80分まで貯まりましたし、ちょっとくらい休んでも、ね。

 

これまで参加してきたブルベの中には何かしら「食事の楽しみ」を入れてきたのですが、山岳部が前半に集中する600kmとなると、食堂でのんびり飯を食べるのはリスクが大きく、そうした中で唯一のお楽しみポイントとして設けたのがこちらの道の駅にある「十石みそソフトクリーム」。

 

全国各所に様々な趣向を凝らしたソフトクリームがありますが、味噌や醤油といった塩分の濃い調味料を僅かにソフトクリームにブレンドしたものは、いずれも絶妙な味わいで旨いものが多いように思われます。

 

「スイカに塩」効果とでもいうのでしょうか。ワンポイントとなる塩分が甘さを一層引き立て、それぞれの調味料がもつコクが味に変化を与えてくれるのがきっと良いのでしょう。

 

いざソフトクリーム……と向かうもそれらしき場所は見当たりません。管内の方に「あのーソフトクリームはどちらですか?」と聞いた所「今日はやってないんですよー」とのこと。ガクーン(腰砕け)。

 

気を取り直してアイスをいただくことにしました。選ばれし者のリッチなアイス「パルム」。チョコ系アイスでも至高の味わいですよね。ついでに「クーリッシュ」を背中にいれて一時の局所的な涼しさ(ほんとに背中の一部だけ涼しい)を得つつ先に進むとします。

 

「なんてこったいー」「今日やらずして」──嗚呼無念。悔しくてさらにみかんジュースを飲んでしまったり。

 

 

志賀坂峠と合わせてもう一つの試練、湯の沢トンネルまでの登り区間に入ります。おっとこちらも所々で工事が行われているようです。


峠というよりも緩斜面が続く道で、ペース維持が大事。テンポを崩さぬよう淡々と踏み上げていきます。脚も漕いでいる分には痛みを感じず、いい調子。停車時は少し違和感が残る状態が続いていますが……。

 

 

湯の沢までの登り区間は約15kmで1.6%となっているので「それほど激しくはないはず」という予想どおりでして、ピークのトンネルまで貯金を崩さずに走りきることができました。「よーしよし」「この調子で」「次のチェックポイントも巻いていこう」

 

峠道でトンネルが見えてくると「ここで登りが終わり」なことが多いので嬉しくなっちゃいますよね

 

照りつける日差しは初夏を思わせる勢いがありますが、酷暑という程には至らず、時折木陰に入ると程よい涼しさがあり絶好の自転車日和。山間部で貯金が維持できて、体力的にもまだ問題が無さそう。

 

ここから先は南牧→下仁田→高崎あたりまで下り基調。順風満帆じゃないですか……肝心の帆はだいぶ継ぎ接ぎではありますが。よーし、貯金魔になるぞー。そんな気持ちで。

 

 

「道の駅オアシスなんもく」に到着。レシート紛失時の保険的も兼ねて自転車を含めたスナップショットを撮り、こちらではブルーベリージュースをいただきした。常温ではありましたが、濃厚な味、きっと目にもよく効くでしょう。

 

 

とにかくここでの休憩もコンパクトに。足早にトイレに向かう途中、路面に並べられた草木なんかに目がいきます。「今度はじっくり観光で訪れたいなぁ」 こうした山間部の道の駅には派手さはありませんが独特の味わいがあります。ここでの停車時間も10分程度にまとめて出発。

 

下仁田あたりでは長閑な風景、こんにゃくだのネギだの地元の特産物をPRする看板だの、工場だのを見ては「下仁田らしいねー」なんて会話をしつつ進んでおりました。

 

そうそう、こんにゃくの関税率をご存知でしょうか。驚くべき数字が出てくるのでGoogleで「こんにゃく 関税」あたりで調べてみるとよいです。内需保護のために熱心なロビー活動が行われている(らしい)のが、また下仁田のもう一つの側面でもあります。

 

 

下仁田を抜け、高崎に向かうあたりから市街地に入り、なんだか怪しげな感じがしてきました。「赤城おろし」とでもいうのでしょうか。ちなみに「おろし」は「颪」と書きます。山肌を下る風なので「颪(おろし)」。いやもう、かなりの向かい風。マイナス1,2%の程よい下り基調の区間が向かい風にスポイルされ、なかなかペースもあがりません。

 

車も多く、信号もまた多い。なかなか辛い。ペース維持のためにペダルに力を込め……あれれ、なんだか左膝に少し違和感がありますよ。適時先頭交代しながら進むも「自分のペースを超えた勢いで進まないこと」に注意して走るとします。頼むよ、これ以上暴れないでくれ、我が左膝様よ。

 

 

田園地帯を真っ直ぐと走るバイパス。執拗な向かい風との闘い。冬場に参加した「前橋シクロクロス」の時もそうでしたが、このあたり一帯は赤城山系から下ろしてくる風と共にあるようです。ほーらまた吹いてきた。びゅるるるるる。

 

道路整備の進んでいない市街地、夕方の渋滞を耐え忍び、執拗な向かい風を堪えようやくたどり着いたPC3「セブンイレブン 群馬みどり北店」。そこは極寒の地でした。

 

「びょおおお」と大きく恐ろしげな音を経てて風が巻いており、真冬を思わせる寒風が身体から体温を奪っていきます。暴風といってもいいのではないでしょうか。日没も近く、一層不安が煽られます。

 

まずは急いで持参してきたレインジャケットと裏起毛のレッグカバーを身につけることにしました。それにしても寒い。そして膝が痛い。堪らなく痛いのよー、もう。

 

 

とにかく「体力を回復・補給せねば」とここで本日初めての大休止をとることに。「どうしますかねー」「膝がね、だいぶおかしな感じなんだよ」「そうですねー痛いですよねー」実のところ後輩ちゃんもまた膝に痛みを抱えておりました。

 

気休めにしかならないかもですが、持参したスポーツバルムを塗ります。本当は仮眠時に塗って就寝中の筋肉疲労を取り除くために持参したのですが、運動中&運動後と兼用のものなので今塗ってもいいでしょう。少しは効き目があるといいなぁ。

 

「どうしますか」「近くをわたらせ渓谷鉄道が走ってますよ」「おおー」「今なら帰れますね」「悩ましいなぁ」──そんな会話をしてる間にも冬山を思わせるような激しい唸りと共に風が吹き付けてきます。

 

ここでDNFされた方もひょっとしていらしゃったかもしれません。PCそのものが諦めポイントという。絶妙なタイミングで心のスキマに追い打ちをかけてくる試練、これこそがブルベ。

 

一つ頭に思い浮かんだのは「山おろしは山系から盆地に向かって吹く風であり、山の中に入れば影響が無くなるのではないか」ということでした。

 

ここから先の道のりはまさに山の間をクネクネと登るルート。こうした曲がりくねった道を縫うように風が吹く下ろすことはあまり無さそうです。

 

「だからして、もしかして走り始めたら風の影響がないかもよ」「そうかもしれませんね」「まずは行ってみるとしよう」「そうですね」

 

ここ数ヶ月の間では「ここが一番の試練」とばかりに、最大限の勇気と根性を振り絞ってこのたまがわ600最大の山場に向かうこととしました。

 

 

PC3はいわばまるで「ここが地獄の門」と言わんばかりの場所で、目の前がもう登り坂。鬱蒼と茂った木々の間を黒い大蛇のような舗装路が上に迎えってうねうねと連なっています。ところが走ること100メートルもいかぬ間に、あの恐ろしかった風の影響がピタリと無くなりました。

 

「ほら、予想通りだよ」「恐るべきトラップ」再びあの風が吹き下ろしてこない事を祈りつつ先へしばらく進みますが、どうやら先程の読みはピタリとハマったようです。風の影響、ほぼゼロ。ナッシング。

 

本ブルベにおけるここから先の超級山岳区間、日足トンネルまでは総距離が約44.5km、平均勾配が約1.6%。グロスでみると勾配がそれほどではありませんが、何箇所か数kmに渡って激しく登る区間があり、緩斜面7割、急斜面3割といった構成でしょうか。脚がある方でしたら大半を占める緩斜面区間を一気に走り抜けることが出来るでしょう。

 

ところがどっこい。これまで漕いでる最中には影響を感じなかった膝がしくしくと痛み始めました。ゆるゆると登る斜度6%程度の坂などは出来れば時速10kmちょいで走りたいのですが、これ以上膝に悪影響を与えたくないのでゆっくり進まざるを得ません。

 

「痛いなー」「痛いですねー」「少しづつ休みつついけばどうにかなるさ」「様子を見ながらいきましょう」最初の目標地点である黒保根(くろほね、と読みます)まではわりとすぐに辿り着けました。

 

「黒保根だよ、休んでいくかい?」「いやこの勢いでいけそうです」「じゃあ進んでしまおう」淡々とスローペースで暗闇の中を走っていきます。

 

交通量が意外とあるようです、車に注意しながら走ります。時折、こうした田舎特有といいますか、若者達の珍走バイクが駆け抜けていったり。寒さ対策に着込んだレインジャケットは走行中においては性能十分で汗をかくほどでしたが、停車時に汗冷えを引き起こすので、ベンチレーションに気を使います。

 

気温はどんどん下がる一方。8℃あたりまでを想定していましたが、もう一回り下まで寒くなる可能性がありそうです。

 

 

次の休憩ポイントを草木湖に設けていましたが、それより手前に面白そうな場所を見つけました。「丸美屋自販機コーナー」というお店のようです。「時間も無いし」と通り過ぎたのですが、「なかなかこういう所を訪れる機会はないぞ」と思い直して引き返し、休憩することにしました。

 

 

昔懐かしいうどん、そば、トーストサンドだの調理機能を持つ自販機がズラリ。ただ動いているだけではなくそれぞれに趣向が凝らされており、今持って「現役」を力強く訴えるラインナップ。

 

 

こちらのサイトがとても分かりやすかったので良かったら合わせて見ると雰囲気が伝わりやすいと思います。

 

群馬県みどり市 丸美屋自販機コーナー

http://jihanki.michikusa.jp/kanto/marumiya/

 

「手作りチャーシュー ナルト・メンマ 当り 大タマゴ入り 300円」なんて書かれていたりして。「しまったー、ここがあると知っていたらPC3では食事をしなかったのに」「いやー、まったくそうですね」「惜しいことをした」

 

そんな都合のよい事を言っても、あの恐ろしいPC3で再出発する気持ちを奮い立たせるには、何か食べずにはおられなかったでしょう。お互いそんな情強を十分自覚しつつも、思わず口を突いて出る「食べてみたかった」の声。

 

それはさておき、もうずいぶんとこの種の自販機でのホットスナックや麺類を食べていないですね。何故に麺類、ホットスナック自販機は世から姿を消したのか? きっとコンビニの発達によるものなのでしょう。

 

まだお腹いっぱいなので紙パックのフルーツジュースだけいただいた後、また暗闇の中に戻ることしました。走り始めが絶望的に寒い。膝の痛みが一層酷くなっています。自転車に乗る瞬間が最高に苦痛。

 

 

 

「まだかまだか」「まだ草木湖に着かないのか」と何度も思い、そしてようやく到着。遅々としてペースをあげることが叶わぬ、のんびりとした進み具合に焦りを覚えます。

 

脚はまだ全然元気。膝を壊してもいいのであれば今すぐ倍のスピードで進むことができるでしょう。でもまあそんな事をしても良い事は一つも無く、全行程の半分も来ていないのでここで脚を本格的におかしくする訳にもいきません。

 

「どうするかねー」「だいぶ厳しいですね」「もう動きたくないね」「でも動かないと寒いですねー」渋々とまた走り始めることにします。

 

次の目的地は「セーブオン 足尾店」。膝にダメージが無いようペース維持しつつずいぶんと時間をかけて到着。PC3で2時間あった貯金はすっかり溶けてしまい残り10分ほど。膝の痛みは最大値。

 

後輩ちゃんが持参したボルタレンテープをお互いの膝に貼りました。「これで良くなるかなぁ」「痛みがひくといいですね」「根本的解決にはなっていないから尾を引くんだよね」「まあとにかく凌げれば良しということで」

 

セーブオンの店員のお兄さんや、来店したおじさんに温かい声をかけられて会話を楽しんでいたらすっかり根が生えてしまい、のんびりと駐車場に座り込んでカップヌードルを食べたり。どうするか、どうするべきなのか…… 脳裏を「DNF」の文字がよぎり始めました。

 

「まずは日足トンネルを目指そう、いけそうかな」「いけると思いますよ。膝以外は全然元気です」「その後どうするかはトンネルに着いた時点で結論を出そう」

 

 

セーブオン足尾店から日足トンネルまではそれほどの距離ではありませんでした。ただこの短い距離を走る間にずいぶんと後輩ちゃんとも話をして、考えを巡らせましたが、結論としては「今日はここで止める」というのが二人の共通見解。

 

ここから先も楽しく自転車に乗り続けるには、これ以上膝に負担をかけてしまうのは良くありません。お互いここの所、膝故障が多くなってきており良くない兆候が出ています。「しばらく治療に専念すべき」「癖になりかかっていますし」「よし、日光から帰ろう。東武線であっという間に都心だぞい」「そうしましょう」

 

ここから先は下りですし、日光まで走ってそこで判断するという手もありましたが、運営していただいてる方々にあまり遅い時間帯に連絡するのも気が引けますし、まず間違いなく今日はここで終わり、その決意を固めるべきと考え日足トンネルの入口でDNFの電話連絡を入れました。

 

 

トンネルから先は下りが続きます。いやーもう、ダウンヒルが寒い寒い。寒がりのおいたんにはかなりの拷問。日光市街に出るまでが膝の痛みと合わせて辛かったです。さて翌朝の始発電車が出るまでどうやって夜を過ごすか。スマートフォンで調べるもあまり良い選択肢が無さそうです。

 

深夜2時、3時あたりまでとWebサイトに掲載されているファミレスや飲食店を訪れてみましたが、いずれもとっくに閉店後。まさに「ネットの情報に翻弄されている」を地で行く展開。近隣のコンビニを数か所巡り、過ごしやすそうな場所を物色することにしました。いや、そんな格好いい話ではなく「朝まで生き延びられる場所を探すのにもう必死」といいますか。

 

 

宇都宮餃子の名店「正嗣(まさし)」の支店がありました。もし営業しているならば、餃子1つ1000円でも喜んで飛び込んだでしょう。「あぁ、餃子食べたいなぁ」そんな事を思い描きながらこのあたりをウロウロと。

 

ようやく落ち着けそうなコンビニを見つけて、申し訳無さいっぱいでせめてものお詫びといろいろと食料を買い込み、ちょっと仮眠してはスープを食べ、仮眠を再開してはカップ麺を食べといった感じで時間を過ごします。イートインのあるコンビニの有り難さといったら。長居しちゃってスミマセン。次訪れたらもっと買い物しますから。

 

やがて空の向こうが赤く染まり、夜明けがやってきました。後輩ちゃんと二人、無言で外を眺めます。悔しさが胸中にありますが、変に負の感情を伴った悔しさではなく、次に向かってやるべき事が同時に思い浮かぶポジティブな心持ち。

 

始発電車の時間が迫ってきたので、夜明けまでの時間を過ごさせていただいたコンビニに別れを告げ、朝の日光市街を走って駅に向かいます。膝は変わらず痛い。止めておいて正解でした。こんなのであと1日走れる訳がない。

 

 

最寄りの下今市駅に到着。輪行自宅を整えて電車の中へ。最短時間での移動は東武日光線で新栃木で一度乗り換えて栗橋まで行き、栗橋からはJR上野東京ラインで上野まで出るルート。

 

 

朝イチ電車独特の静けさを伴いながらもどことなく気だるい雰囲気の車内の片隅に輪行袋を2つ置かせてもらい、うつらうつらとしながら帰路につきます。おっと寝過ごさないようにアラームをセットしなくちゃ。

 

 

栗橋駅に到着。JRに乗り換えです。顔出し看板で記念撮影するのが大好きなのですが、そんな気持ちにはなれなくてせめて看板だけでも撮っておこうとパシャリ。

 

 

「さー、これで乗り換えは終わりですねー」「電車ってすごいよねーあっという間に栗橋だ」「速いですねー」他愛も無い会話を交わしつつ無事に乗り換え完了。

 

車中でいろいろ一日を振り返ります。「とにかくしっかり治すことだね」「しばらく大人しくしましょう」「膝の治療に効くことを一通り全部やってみるよ」

 

電車だけで移動していると2時間半ほどの移動ですからそれなりに長い時間なのですが、遅々として進まない自転車で距離を刻む感覚が身体に染み付いているので、それこそ新幹線で移動しているかのようにあっという間に上野駅に着いた気がします。

 

後輩ちゃんとはここでお別れ。「じゃあまたね、お世話になりました」「こちらこそお世話になりました」「またね」「楽しかったですね」最後にそんな言葉を交わしてそれぞれの家路につくことに。

 

 

上野駅で自転車を組み立て、自宅に向かいます。爽やかな青空、ぐんぐんとあがる気温。「あぁ、道中すれ違った皆はいまごろどこを走っているのだろうか」「夜半にあれほど寒くなければ辞めようと思わなかったのだろうか」

 

ぐるぐるといろんな考えが頭を巡ります。脚に特に疲労感など無く、脚力的には十分余力を残しているのがいろいろと口惜しくてなりません。

 

 

「事故にもあってない、膝は安静にしていれば治る」「良い経験も積めたし、運動もたっぷり出来た」──目の前にスカイツリーが大きく見えてきました。「よーし、帰ってきたぞー」道半ばではありますが、長かった旅を無事に追えられた安堵感に包まれ、慣れ親しんだ道をゆっくりと進むのでした。「とにかく、家に帰って、日曜日は嫁さんとのんびり過ごすかな」

 

今回のブログはここまで。運営に尽力された主催、関係者の皆様、参加者の皆様、有難うございました。いろいろ課題てんこ盛りの感がありますので、しっかり対策を練って次に挑みたいです。

 

日足トンネルまでグイグイと登って、上三依塩原温泉口駅で記念撮影して、尾頭トンネルを越え、宇都宮を過ぎて佐野で小三郎のラーメンを食べる。そんなブルベをエンジョイできれば。そんな力を身に着けて再び臨みたいと強く思うのでした。

 

 

……そんな訳でちょっぴり悔しい思い出混じりの600kmのブルベ(中途でDNF)でした。もしこのブログを最後までお読みになられましたら「読んだよー」的な意味合いで中の人(@honeybear360)にリプとかふぁぼとかRTとかいただけますと小躍りして喜びます。