第6回 GSR CUPに参加してきました。(主にうまい棒・あずきバー)

キャラ好きの自転車乗りさん寄っといでー

毎年春と秋に開催されることが恒例になりつつある「キャラクターサイクルウェアミーティング」と題された自転車イベント「GSR CUP」に参加してきました。

 

こちらの「GSR CUP」が通常のサイクルレースイベントと何が違うかと申しますと「キャラクターに関する何かを身に纏う」ことが出走条件なのです。自転車も好きだけど、キャラクターも好き。そんな方が何故かしら多い自転車界隈、そんな紳士淑女な皆様の趣味の共通項が重なり合うなら楽しくなるのは必然。

 

「キャラクターに関する何かを身に纏う」なのですが、キャラがプリントされたサイクルジャージはもとより、Tシャツでもよいですし、いっそ深いキャラ愛への表現を示すべくまるっとコスプレしてもOK。

 

華やか色とりどりのキャラクターを身に着けたライダーが青空の下、サーキットをぐるぐる走って競い合い、ステージではアニソンDJの方がキュンキュンする楽曲を矢継ぎ早に繰り出し、そしてブースには自転車関連のアイテムがズラリ。BBQコーナーではお肉を焼く人々。そんな心温まる「キャラ好き自転車乗り」さんが一同に介するまるでファンミーティングあるかのようなイベント、それが“GSR CUP”(ババーン)。(謎)

 

朝日を浴びつつ設営は黙々と進むよー おお、これが先日優勝したと噂のGTカー

 

今回おいたんは自転車に乗って走る方ではなく、会場運営のお手伝いをさせていただく形で参加させていただきました。とはいえ目の前のサーキットを颯爽と走る人々の姿を見ると「羨ましいなー」とよだれじゅるじゅる……おっと、前々回、前回のブルベで膝を痛めており、どのみちリハビリ期間なのでした。

 

せめてカワイイ♥コス姿(スカートを履いている男性が珍しくない風景)を眺めつつ、末席に鎮座ましましてちょっとしたお手伝いそんな感じの一日でした。

 

どんな大会なのか雰囲気を掴みたい方は沢山の皆様が楽しげな様子をレポされておりますので、Twitterのハッシュタグ「#gsrcup」などでお探し下さいねっ。

 

 

それにしても自転車好きのヲタクさんが多いのは(私も含めて)なんともフシギ。まず思い当たるのは機材スポーツであること。機材をいじくる、これすなわちマニアックな喜びにつながっています。

 

プラモを組み立てたり、ミニ四駆をチューンしたりそんな感覚に近いです。純正の重い重い鉄下駄のホイールを清水の舞台から飛び降りる覚悟で「エイヤッ」と入手した軽量ホイールに履き替えた感動の瞬間、鮮明に覚えていますよ。

 

「まるで羽根が生えたようだ!!」──軽快にスイスイスイーと走り出す我が愛車。あと自転車って一人でも遊べますし、皆でワイワイでも遊べる。人数が何人集まらなくちゃ駄目っていうのがないのもいいですよね。ストイックにコソ練に励んだり、ある時はお友達とポタリングしたり。スポーツでありながらガジェット(機材)と結びつきが強く、遊びの幅が広い。己が肉体を鍛え上げれば結果もまたついてくる。「自転車乗りには高確率でキャラ好きさんがいる」これは歴然とした事実。

 

さてイントロが長くなっちゃいましたので本題に入りましょう。朝4時起床、薄曇りの向こうに差し込む朝焼けを目指して嫁さんと一緒にぶいーんと車で茂原ツインサーキットへ。あれこれと準備をするうちにお天気はどんどん回復方向。やがてちらほらと雲間から青空が姿を表し、気がつけばすっからかんの青空に。コミケをはじめ「この種のイベントは晴れることが多い」といった定説通りの展開。

 

そうそう、ブログを書くつもりが全然無くてほとんど写真を撮っていなかったりします。無事参加し終えて「あー、楽しかったなー」とこう書き起こしてから「写真少ないねー」なんて気がついてしまい。そんなわけでイメージ素材不足感の漂うブログで恐縮ですが、もしよろしければもうちょっとお付き合いいただけますと幸いです。

 

食べて貢献!! 3時間エンデューロ(エンジョイ)

私が今回お手伝いさせていただいたのは「3時間エンデューロ」より「エンジョイ」カテゴリになります。「エンデューロレース」とは一般に「耐久レース」の事を指しており、規程コースにおける制限時間内での周回数を競うもののことを指します。ソロで走るものもあればチームで走るものもあるのですが今回の「3時間エンデューロ」はチームラリーとなります。

 

3時間エンデューロのレースは「男女」「エンジョイ」「女子」「ソロ」「70周チャレンジ」とカテゴライズされているのですが今回のおいたん担当は「エンジョイ」。他種目(カテゴリ)との違いはというと「サーキットを走る以外に周回数を加算する方法が公式にある」点となります。クンクン……これはチートの香りがしますね。しかも公式、公認のチート手段ですよ。(満面の笑みで)

 

3時間エンデューロ エンジョイカテゴリの周回加算方法(特別ルール)

・うまい棒を3本食べると ── 周回数に1周加算

・あずきバーを1本食べると  ── 周回数に2周加算

 

茂原ツインサーキットの周回距離は約1,170m。さて「うまい棒」を3本食べたり、「あずきバー」を1本食べる時間と自転車で周回するのはどちらが速いのか? 

 

サイクルラックに並び始めた自転車達。間もなくこの光景が場内いっぱいに

ただそれだけと考えるとケースによっては「普通に走った方が速い」のかもしれません。ところが耐久レースの3時間という枠で走るとなると、当然疲れが出てきますよね。出走者のみならず出走を待つチームメンバーにも疲労回復の時間が必要です。

 

人の推進力は無限ではないのですから、筋肉の随所に乳酸が溜まり、そして腹が減る……「ちょっと休みながら周回稼ぎたいなぁ」。そこで是非お立ち寄りいただきたいのがこちらの「補給ピット」(なんか名前が欲しくて今考えた)。「賢く休憩しつつ、周回数を重ねるそんなアナタにお届けする、冴えた選択手段」なのでした。(えへへ)

 

せっせとピットレーンの机上にうまい棒の山を築き、あずきバーをズラリと並べたはよいものの、そこはそれ、自由選択のメニューであります。どれほど出走される方にご活用いただくのか全くの未知数。「沢山使ってくれるといいなー」と思いつつ準備を進めるのでした。いやー、それにしてもいい天気になってきました。朝方の曇天が嘘のよう。

 

机上にどーんと積み上げて。うまい棒、何味がお好きですか? おいたんはなっとう味が……

 

これでもかと圧倒的な物量のうまい棒と、保冷容器にびっしりあずきバー。諸々段取りを確認して、準備完了。ほどなく開会セレモニーが滞りなく行われ、レーススタート!!

 

いざ出陣、スタート!!

 

出だしはもちろん皆さん元気、モリモリと走る方に専念されておりましたが、徐々に「休憩しつつ周回重ねよう」戦略的にシフトしつつあるようで「うまい棒・あずきバーコーナー」たる「補給ピット」も賑わってきました。

 

のんびり食べたい気持ちをぐッと堪えてさぁ急いで補給!?

ご想像に難くないですがレース中に「うまい棒を食べる」というのは中々にハードルの高い行為であります。水分がねー、吸い取られるのですよ。ただでさえ喉が渇く運動をしている最中に、これを食するのはちょっぴり勇気が必要です。1本では周回数加算にはなりませんよ、3本食べてくださいねー(にっこり)

 

うまい棒は驚くくらい味のバリエーションがあるスナック菓子です。参加される皆様にもそれぞれ好みがあるようで「サラダ! サラダ味がほしい!!」「次はめんたい味!」「シュガーラスク味は苦手なんじゃー」などリクエストをいただき、出来るだけご要望にお応えしておりましたが、その中にひっそりと「なっとう味」を紛れ込ませていたのはおいたんのちょっとしたイタズラでした。納豆嫌いな方がおられましたらその、スミマセン……だって、なっとう味美味しいんですよー(深く頷く)

 

常日頃ならばちょっとした小腹を満たしてくれる安価で美味しい駄菓子ではありますが、今日この場においてこの「うまい棒」は勝負の結果を左右する重要アイテムであります。うまい棒をいかに早く食べるかがチームの勝利に繋がっている── 「皇国の興廃、この1本にあり!!」 皆さん驚くべき学習速度で「より素早くうまい棒を食べる方法」をマスターしつつあります。

 

そして成長の進化曲線が急カーブを描いた時に起きる現象、スーパーノヴァ状態となると時折人々の想像を超える能力者現れます。人々はこうした能力者のことをこう呼んだ──「ニュータイプ」と。

 

僅かな間、静寂をみせる補給ピット。間もなく練度を積んだ皆様が……

 

さて一方の「あずきバー」。溶けないようにドライアイスでしっかり冷凍保存されているのですが、ほら、あずきバーってね……硬いんですよね。普段でしたらじっくりと良い塩梅に溶けるのを待つのだと思いますが、これを一分一秒を争う局面でいかに早く食するか。なんとも難しき命題。高回転で食べるならば「うまい棒」のほうが良いかもしれません。

 

ところがどっこい、自転車を漕ぐ人間は生身の内燃機関を持ち合わせており、青空の下をせっせと漕ぐと、漕いでいると「喉が乾いてきます」よね。さあ、甘くて冷たい喉越しのあずきバーがピットで待ってますよーとあらば「よし、いっちょアイス食いつつ周回稼ごうか」なんて考えに陥り……おっとまたいらっしゃったようです。

 

ドライアイスに囲まれてカチンコチンに冷えたあずきバー。さてこのままではちと固すぎるやも(ドキドキ)

 

ふと気がつけばあずきバー大人気。我も我もと押し寄せ、そしてあずきバーの試練に挑むのでした。「わ……硬ッ」「おお、わたしのはちょっと柔らかかったー」そうです、運不運があります。あまり硬いと食べるのに大変かと思いまして、出来うる限りでいいあんばいに溶かしてみようとはしているのですが、当たりハズレがどうしても出てしまいます。それもまた勝負運ということでおひとつ。

 

 

うまく食べれば1分ちょっと? 運が悪ければ3分超え。そんな危険遊戯のあずきバー補給ですが「周回数+2」というのは上手にやれればなかなか魅力的。中には上手にメンバー交代のタイミングを見計らって「あずきバーおひとーつ」なチームもいらっしゃって、驚くべき周回数をゲットされておりました。

 

あずきバーの攻略ポイントは「硬いアイスをいかにして早く食べるか」ではありますが、あんまり無理して食べようとして前歯が欠けちゃったりしたら悲しいですから、くれぐれも無理の無い範囲でお願いしますね。そんな中でも大事なのが「あまりピットが賑わっていないタイミングを狙う」こと。

 

青空、自転車、あずきバー。WINNERSジャージが眩しい!!

 

ピットが賑わうとあずきバーが多く消費されますよね。そうすると徐々に保冷ケースから出したての解凍時間が短い「スゴクカタイ」アレに遭遇するケースが多くなります。これはできれば避けたい。そして不思議なことにピット入りするタイミングにはムラがあるようです。何故かしらピットが賑わう時は一気に訪れ、そしてふっと落ちく時がやってきます。その時を狙えばもしかしたら「丁度いい塩梅に溶けているあずきバー」に巡り会えるかもしれません。(むふふ)

 

3時間のエンデューロレースの半ばを過ぎたあたりを境に「うまい棒」よりも「あずきバー」率が高まってきたようです。そして成長の進化曲線が急カーブを描いた時に起きる現象(さっきも書いたので略)──「ニュータイプあらわる」。「ピットインのタイミングが絶妙」かつ「溶け具合の見極め、かぶりつき方が完璧」でしてあれよという間に食べちゃいます。(とは言えモノがモノなので1分弱といったところでしょうか)。いやーすごい。あ、より日差しの強い場所を選んで溶けるスピードを巻くのは良い作戦ですね!

 

レース後半には各チームの思惑が交錯した結果、怒涛の「うまい棒」「あずきバー」ラッシュがあり、最後の周回数稼ぎに拍車がかかりまくり。それはまるでお昼休み直後の学校の購買部よろしく「ゼッケン◎◎番、あずきバー!!」「◎◎番!あずきバー、トロットロッに溶けかけたつ!!(切実な希望)」「あずきバー!!」「あずきバーを!!」もうちょっとしたフィーバー状態でした。

 

 

アイスばかりだと飽きちゃうのでうまい棒を組み合わせる方もいらっしゃいましたし「俺はうまい棒の道を極める」とばかりに、そちら専門の方も──それもまた戦略。やがてピットクローズの時間を迎え、無事にこちらの催しは終了。皆様が怒涛の勢いで召し上がられた闘いの記録をせっせと集計し、大会本部、集計担当の方にお渡しをお願いした所でお役御免となったのでした。

 

BBQコーナーのお楽しみ

 

さあ、メインの「補給ピット」のお話を書き終えたので、ここからはささやかな内容となります。「GSR CUP」のお楽しみポイントの一つとして「BBQコーナー」がありまして、レース会場の一角に設けられた専用スペースで公式に「BBQしてよいよー」とされてる場所があるのです。これがまた楽しい!!

 

広いレース会場、青空、チーム参加していると案外次の出走まで待ち時間があったり、出番を終えてしまったなど、ちょっぴり時間に余裕があったりしますがそんなときこそ「BBQ」。「とーちゃんが旨い肉焼いてやるぞー」とチームメンバーにダディクールなシチュエーションを演出してみたり「秘蔵のタレに漬け込んだスペアリブ」や「謎スパイスで仕込まれたカレー」などいろいろと楽しみ方が広がります。

 

BBQコーナーへの参加を重視して来られる方が回を重ねる毎に増えているようで、ここぞとばかりにアウトドア用品をアレコレを持ち込まれたり、とっておきの食材を持ち込まれたりする様子がなんとも楽しそうな光景です。おいたんも前回の参加時には特製の燻製箱(という名のダンボール箱)を持ち込んで、チーズやゆで卵の燻製を作っておりました。そうそう、ししゃもの燻製がこれまたたまらぬのですよ。(うっとり)

 

こちらは前回参加した際に作った燻製。この色艶! 香りの良さ といったら!!

 

今回はお手伝いがメインだったのでお昼の順は特になし。お料理上手なお友達チームのBBQスペースにお邪魔してお食事をいただいてきました。「おなかすいたよー」「はい、そんなアナタにはコレ!!」(ドドーン)。お、牡蠣ですか……デッカイ!! ちょっとした大きさの牡蠣と、プロ仕込みの手つきで完璧なコンディションで焼き上げられていくお肉をいただいたのでした。「ああんッ 旨すぎるー(至福)」

 

焼き牡蠣ときましたか……その発想は無かった!

そして楽しい時は過ぎ行く

 

やがて午後の部が始まり、皆様が再びサーキットを走る様子を眺め、合間をみて休憩したり、諸々ちょっとしたお手伝いをしている間にあっという間に表彰式。栄冠を手にする皆様を眺めつつ、他細々とした作業をしているとやがて日は暮れ、一通りやれることはやったかなーというところでおいとまさせていただくこととなりました。

 

ほとんどの参加者が帰られてガランとしたパドックにて。またここが沢山の方々で埋まる光景を思い浮かべつつ

 

振り返ってみると、参加者の皆様の笑顔が眩く、青空の下、キャラクターと自転車好きが集っての催しが大成功であったと思います。こうしたイベントが身近にあり、また近々に楽しめるであるとのことですが(次回開催予定をチェックしてくださいね!)。これまがたなんとも幸せなのですよー。

 

さてさて、ちょっとした振り返りを書き留めておくつもりがちょっぴり長くなってしまったので今日はこのへんで。

 

午前の部の表彰式。皆さん笑顔が素敵でした!

さいごに謝辞御礼

 

さいごに。運営していただいたGSR CUPスタッフの皆様、元気いっぱい、素敵な参加者の皆様、楽しい一日をありがとうございました!! またよろしければキャラ好き自転車乗りが集まるサーキットで会うことが出来ると嬉しいです。

 

 ……おっと、もしこのブログを最後までお読みになられましたら「読んだよー」的な意味合いで中の人(@honeybear360)にリプとかふぁぼとかRTとかいただけますと小躍りして喜びます。

 

 

それでは次回、袖ヶ浦フォレストレースウェイでお会いしましょうー!! (パフパフパフ)